MENU

DIARY


TEXT


ABOUT


LINK


TOP


MAIL








Copyright(C)紫邦2003-2004 AllRightRreserved
労使関係


労使って言葉、知っていますか?
労働者と使用者という意味なんです。労働者は社員、使用者は事業主をいいます。
この言い方って社会派っぽくってあんまり好きじゃないです。労働者はまだいいけど、使用者って。人をモノ扱いしているみたいで何だか解せません。
ところで、労使関係というのは基本は契約なんです。知っていましたか?労働者(社員の意。以下労働者)は労働力を提供する代わりに賃金を得る。使用者(事業主の意。以下使用者)は賃金を支給する代わりに労働力を得る。契約関係です。決して労働者は奴隷ではないのです。
しかし、それはあくまでも原則というか、言い方の問題であって、実際は奴隷とそうそう変わらないと思います。若しくは庄屋と小作人。大して変わらないか。
ところで、労働者の一人である私は常々思っていることがあります。
使用者は最初自分の力だけで会社を興しました。それはすごいことです。常人全てが出来るわけではありません。今はすごいねっていう話はコッチに置いといて。
小さな会社でこつこつやってきた甲斐があって、どうしても自分ひとりじゃ賄いきれない部分が発生してきます。ひとりじゃ無理なんだから、誰かにお願いしなくてはならないです。「ちょっと手伝って欲しいんだ」
ここで労使関係の出来上がりです。手伝ってとお願いした人が使用者。親切に手伝ってあげる人が労働者。
で、何が言いたいのかというと、労使関係の根本は使用者が自分ひとりじゃ賄いきれない業務を他人にお願いしたところから始まるということです。いいですか?使用者が労働者に"お願い”をしているのです。
昨今、使用者は右を見ても左を見ても偉そうですね。偉そうじゃない使用者を見たことありますか?高級車に乗っていない(経理が火の車だったら問題外ですが)使用者を見たことありますか?私はありません。どんなに小さな会社でも何故だか1番偉いのは使用者なのです。
でも、さっき私が言った労使関係の根本を見ると、偉いのはどっちでしょう?労?使?
資本主義ですから根底は「金持ち勝つ」です。貧乏人は人生に勝つことは難しい世の中です。いくら労使関係の根本を述べても、実際納得をする使用者はいないでしょう。上訴したって最悪くびになるかもしれません(そうなった場合当方は一切責任を負いません)。
しかし、労働者としての誇りを持っていたいと思うのです。使用者から見れば「何クソ生意気なこと抜かしてんだ。悔しかったら自分で事業を興せばいいじゃないか」と思うことでしょう。それでも労働者は労働を”提供してあげている”
という自負を捨ててはいけないと思います。それを捨てたら本当に奴隷になってしまいます。「へへっ働かせてもらえるだけありがたいと思わないと・・・」寂しいでしょう?
よく、年次有給休暇をもらえないとか年次有給休暇を使えないとか給与を払ってもらえないとか問題になっていますが、私は声を大にして言いたい。そんな使用者は滅びてしまえ!!労使契約もろくに遂行できないヤツがお客相手に商売なんか出来るわけがないんだ。
労働者の皆様。契約関係だということを肝に銘じて毎日を乗り切りましょう。使用者に嫌なこと言われても「こいつが頭を下げて頼んだんだから労働してやってるんだ」と思えばそんなに辛くなくなるでしょう。